そうだ!助産師さんに会いに行こう!

助産師としてもっと幸せになりたい! でも、毎日必死で余裕がない今の私(アラサー、6年目)にはそんな姿、想像もできない! だから決めた!自分を諦めることを諦めてやる!笑 "ステキな助産師さん50人に会いに行く"

vol.11 西村 真紀さん

2018年12月17日 

前の週の金曜に急遽大阪行くと決めて、大阪来るならと会ってみる?と紹介して頂き、急なお願いにも関わらず、快くOKして下さってお会いすることが出来ました(^^)

 

堺市総合医療センターで助産師されている西村真紀さん、初めてお会いしたのですが、勝手ながら初めてな感じがせず、楽しく、心地よい時間を過ごさせて頂きました✨

 

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まきさんの後輩指導の話を伺った時、私ももっと丁寧に振り返りした方がいいなって思いました。

後輩がレポートとして書いてきたときは、それを見ながらアセスメントやケアなど振り返りをしていると仰ってました。

"自分で振り返るだけだと、限界があるから、フォローしたお産は一緒に振り返りしてるよ"

その通りですよね。しかも、お産のときは特に自分のことって客観的に見れないし、フォロー者からもっとこうした方がいいよとか、あの時なんでそうしたの?とか言ってもらうことで振り返ることも出来るなって思いました。

最初のうちは特に1件1件を丁寧に振り返ることって大事だなって思います。それをしてもらっているまきさんの後輩はすごく羨ましいですね!

 

どうしても分娩介助入り始めたときって分娩介助に入った件数に意識がいきがちですが(私だけかもしれませんが…笑)、件数じゃなくて内容が大事だということが最近ようやく気づきました。

まだ○件しか取ってないからとか言っていたけどそうじゃなかった。

件数取ってても、取りっぱなしで振り返りしないと結局出来ていないところがどこだったのか、なんであそこで微弱になったんだ?とかCTGモニターの判読は合ってたのか、ケアはどうだったのかなど、わからないまま進んでしまうので自分の成長に繋がりにくい。結局同じようなところで躓いたり、悩んだりする気がします。

 

まきさんに"後輩には件数じゃなくて中身だよって伝えてるよ"っておっしゃってて、私も今度から後輩のフォローとか後輩が後輩から相談受けたらそう伝えようって思いました😆

 

フィリピンに行った時のお話も伺いました。

まきさんたちが何故フィリピンに行くきっかけがみのまま!

みのままが産経新聞に取り上げられることになり、その新聞にまきさんのコメントと名前が載ったそうです。

https://www.sankei.com/smp/west/news/180109/wst1801090011-s1.html

それが学生時代の先生の目に留まり、まきさんのご実家に先生からお手紙が届いたそうです。それから何度か先生と連絡を取り、久しぶりにお会いしたとのこと。その時に、学生時代講義をして下さった富田絵里子さんの話になり、翌月講演に来る話を聞き、富田さんにお会いして、1週間フィリピンに行くことになったそうです(^^)

 

富田さんがいらっしゃるスービックという村は、貧困層の方が多く、ライフラインが充分なく、道路も補正されてない場所。まだまだ差別も残っているそうです。その地域に住んでる方たちは満足な医療を受けられる環境とは言えません。血圧を測定して"大丈夫だよ"と伝えるだけで感謝されたそうです。

 

ここには、分娩監視装置があるわけでもなく、点滴や薬、輸血など、いろんなものが充分にありません。緊急な場合も、車を出すのも一苦労。道が補正されていないところを行かなければならないそうです。

 

また、診療所の分娩台は木の板のようなベッド。ベッドと言っても布団があるわけではありません。お産になる際はその上にビニールシートを敷くんだそうです。

 

ここで産む方全員が妊婦健診にちゃんと来る方ばかりではありません。未受診の方や週数がわからない方もお産にきます。逆子は日本では帝王切開での出産が多いですが、ここでは経膣分娩で産まれます。

元気な赤ちゃんばかりではなく、具合悪い赤ちゃんも産まれます。

印象的だったのがApgarスコア1分後1点/5分後8点の子も生まれることがあるとか。

(Apgarスコアは出生直後の赤ちゃんの健康状態を10点満点で表します。1分後、5分後で評価します。点数低いと具合悪いです)

 

その話を聞いた時

"え?1点😱?!

その赤ちゃん具合めちゃくちゃ悪いんじゃ?

なのに5分後に8点まで上がったんですか?

どういう蘇生したんですか?!"とかなり驚きました。

でもその返事を聞いてさらに驚き、

"皮膚刺激と口腔内吸引だけなんだって。吸引も機械じゃなくて口で吸うやつでね!あとは母子分離させないことらしいよ"とのこと。

それだけで?!と、とても驚きました🙄‼️

スービックではなるべく母子一緒にいてもらうことで状態が安定するんだそう。母子の力って本当に凄いです。

 

ただ、スービックでは育児放棄する方も多く、両親ではなく、兄弟や親戚が育てるということも少なくないそうです。ただ親戚も育ててくれるといっても裕福だ余裕がある訳ではないので赤ちゃん用のミルクを買えないことも多く、コーヒーフレッシュのようなミルクを水で薄めて飲ませたりしているそうです。

それは赤ちゃんの栄養にはならないので、赤ちゃんは下痢をしたり栄養失調になるそうです。

フィリピンのお話は私にとって衝撃を受ける話も多かったけど、医療を受けられること、仕事してお金が貰えること、食料があることなど、自分が当たり前に思っていたことも、当たり前ではないことを改めて感じました。

 

実際にフィリピンまで行って、その場を経験するということは、そう簡単には出来ないことだと思いました。行く決断をしたまきさんたちが本当に凄いなと思いました(^^)

 

最後にまきさんのこれからを伺いました。

"今私も今後どうしていきたいか考え中で、卒後教育にも興味あるし、かといって病院管理をしたいかというとそうでもないって思ったり。病院と地域がもっと密に連携が持てるように橋渡しとなるような役割が必要なんじゃないかって思うから地域にも興味あるし。"とおっしゃっていました(^^)!

 

まきさんとお話していて、仕事に対する姿勢だったり、ママたちへの思いだったり、わたしも参考にさせて頂きたい!ということがたくさんありました。また素敵な助産師さんに会えたこと嬉しく思います💓

お忙しい中お時間作って頂いて本当にありがとうございました😆✨

またお会いできること楽しみにしています!