vol.13 内藤 優子さん
2019年1月9日
じょさんし大学3期の同期ゆうこさんとお会いしました😊
じょさんし大学の講義の前にあったTEDで5分のスピーチを聞いた時、日本だけでなく世界にも助産師の力は必要とされてるんだなって思ったことを覚えてます。
海外活動されている方のお話を聞く機会は今まであまりなかったので是非ゆうこさんとお話したいと思っていました(^^)
ゆうこさんがカンボジアに関わるきっかけは、カンボジア支援をしているNPO法人が地元にあったからだそうです。
大学卒業後はいくつかのNGOの職員として働いて、その後にJICAの現地採用職員としてNGOデスクで働いたそうです。
あるとき、カンボジアで出産の場面に立ち会う事があり、お産に携わっている医師、助産師の姿をみて"かっこいい"と思ったそうです。そして自分もより専門的な関わりをしていきたいと思うようになり助産師になろうと決意したそうです😆✨
1年間病院勤務を経験され、翌年JICAのカンボジア募集があり、今度は助産師として専門家としてカンボジアに行かれたそうです。
初JICA✨
カンボジアの助産師さんはお産の介助件数は多いから技術は本当に高いけれど、何かが足りなかった。それは"助産ケア"。
カンボジアにはケアを表現する現地言語がなかったため、ケアについて説明しても理解されるまでに時間がかかったそうです。
お産に立ち会うカンボジアの助産師さんは妊婦さんとの関わり、陣痛来てる産婦さんの腰をマッサージしたり、付き添ったり、どうしたら苦痛を取り除けるかなどの配慮は無かったそうです。
ただその背景には、カンボジアで起きた歴史も大きく関わっているんじゃないかとゆうこさん。それはポル・ポト政権時代のカンボジア人大虐殺。約45年前多くのカンボジア人は殺され、多くを奪われました。人権はなく、人として扱われなかった時代がありました。
このことも、人に心を開く、人に寄り添う、配慮するということが難しくさせていたのかもしれません。
さらに、助産ケアという概念がないため、知らなかったから出来なかったということもあったようです。
そこで、カンボジアの助産師さんたちに日本の助産ケアをロールプレイを通して体験してもらったそうです。
ロールプレイを通して助産ケアを体験することで、助産ケアを知ったカンボジアの助産師さんたち。
付き添うこと、腰をマッサージすること相手の様子、状態を見て何をしたらいいかと考えて行動することの大切さ。
ロールプレイなどから導き出されたカンボジアでの助産ケアは"仏教の慈悲の心"だそうです。
https://www.jica.go.jp/activities/issues/health/ku57pq00000wwjhn-att/panf_hoken49.pdf
この保健だよりにあるカンボジアの"分娩第1期における自由なスタイル"のポスターはカンボジアの助産師さんたちと一緒に5年かけて作成されたそうです(^^)
このプロジェクトによって、カンボジアでの助産師さんのケアは大きく変わったといいます。
技術だけでなく、助産ケアが取り入れたことによって、お母さんたちの満足度が格段に上がっているそうです。
この"人間的なお産"がJICAスタッフがいるから出来るのではなく、スタッフがいなくても自分たちで継続出来るようにしなければならないと。そのためにはやはり、日本人が教えるだけじゃなく、現地の人たちに感じ、考えてもらうことが大切だと教えてくれました。
約20年前にブラジルで実施された"光のプロジェクト"があります。ブラジルには20年も前に日本の助産師さんの技と心が伝えられていました。ゆうこさんは去年の10月ブラジルに行き、光のプロジェクトで伝えたことが今でも実践されているところを見てきたそうです!
その感動は忘れられないと仰っていました✨
ゆうこさんのお話を聞いて、助産師が活躍できる場は本当にいろいろな所にあって、病院、地域、さらには海外!
助産師の力は至る所で求められているんだと思いました。
本当に助産師の力は無限に広がってますね🙌✨
ゆうこさんお忙しい中お時間作って頂いてありがとうございました😊